子育てはやめたくても、やめられません。

子供たちが小さいとき、健診などに行き保健婦さんから「今一番たいへんなことはありますか?とかたいへんなことはなんですか?」と聞かれたのですが、「母親をやめられないことがいちばんつらい」と思っていました。
仕事なら簡単にはやめられないけど、絶対にやめられないものではない。しかし、母親は一度なるとどんなにつらくてもやめられない。しかも24時間休みなし。「もういや」と思った瞬間にも子供は待ってくれない。
子供が歩いた、話した。というあたりまえのできごとで感動し、周りの人から見たらたいしたことないことで幸せを感じて、それを糧に必死にこどもを育てる。
しかし「やめられないことです」と言ったら「この母親へん」と思われると思い、「ありません」としか言えませんでした。
でもこの「やめられない」ということが一番つらいという意見、わたしのまわりでは意外と多いのです。
私自身は、両親から何度か育児放棄にあい、祖父母にお世話になっていた経験をしているのですが、自分はやめないという意地で頑張ってこれた部分はあります。